雑記

こないだ、セールで安くなってた十三騎兵防衛圏をクリアしたのよ。

全体的に見て、おおむね満足かな、って感じ。

巷の評ではもうちょっと高評価だったかな、とは思うけど、その齟齬は仕方ないよねとも思うし。

ただ、残念な点もあったな、とも思う。

 

お話に関して、すごく……難しいです……。

そもそも俺が馬鹿ってのもあるんだけど、お話が思った以上に強いSFで、ループ関連の話がいまいちよくわかってなかった。

結局、だれが、何の目的で、何回ループしているのか、理解しきれてない気がする。

とりあえず、井田くんと和泉くんと森村先生はループしてるのかな? って思ったけど、森村先生に関してはちょっと違うかもしれない。

あと、2188年で起こったこともよくわかってなくて、あれは結局、探査船内で起こったことなの?

でもなんか違う気もする。

うーん……。

まぁでも、この辺り以外はなんとなくわかった気になってる。

本当に分かってるかどうかは別として。

 

戦闘に関してはあんまり難しくないけど、爽快感があって良かったと思います。

ミサイルをぶっ放してる時とか、それによって相手を複数体撃破できた時とか。

途中でアーマーを装備してる連中がわんさと出てきたりするから、その辺はちゃんと考えないといかんかったけど、基本的には範囲攻撃をぶっぱする感じでよかった。

硬い敵には近接装備を持った奴らをぶつけりゃよかったしね。

特に面白かったのは、遠距離型が覚えるミサイルレイン。

あまり有効な手段じゃなかったような気がするけど、とにかくミサイルをガンガンぶっ放してるところは爽快だったわ。

マップ上に円がいくつも重なって、それで大量にダメージ表示が出るのが気持ちよかったね。

まぁでも基本的には自分の好きなように編成して、自分な好きなように成長させて、自分の好きなように戦えるって感じでしたね。

俺は全部ノーマルでこなしたけど、難易度を上げるとそうはいかなくなるのかしらね。

いやでも、このゲームはシナリオ偏重だと思うし、戦闘を難しくする理由はないよな。

 

キャラクターに関して、森村先生が好きです。

もう一目見た時からずっと。

ヴァニラウェア特有のダイナマイトボディを持ったキャラクターだけども、これまで俺がプレイしたヴァニラウェアのゲームの中で、相当バランスの良いダイナマイトボディだったと思う。

朧村正の狐連中とか、ドラクラのソーサレスとかと比べると、本当に良いバランスだと思う。

さらに保険医姿と黒のライダースーツ姿の二種盛り。

いや……森村先生いいっすわ。郷戸くんが執着するのもわかる。

あとはキャラクターの関係性ね。

最初は十郎のパートナーはいおりだと思ってたんだけど、途中で薬師寺さんなのかーって思ってたら、最後の最後でアレよ。

なるほどなーと思ったね。

途中で和泉くんと森村さんの話も大量にぶっこまれてたから、大人の姿で再会するのはわかってたけど、最終的に学生の姿に戻ってあれはなるほどーって思った。

そういう感じで、カップリングが全員に出来上がってて、公式から固定カップリングを提供されるのがありがたいカプ厨にとっては、最終的にとても良い作品だったのではないかと。

個人的には稔次とウサミのケンカップルは、べただけど良いと思いましたね。

 

全体的には高評価をあげたい本作だけども、やっぱり引っかかったところもあったな、と。

まず馬鹿は置いてけぼりにされそうなお話。

これはもうプレイヤーの人間力が問われる問題だから、ちょっと本作の問題点とも言いにくいんだけども。

TIPSが充実してるから、それを見ながら補完したら何とか理解が追い付いてくるだろうけど、ものぐさなプレイヤーだったら話を理解しないまま終わっていくのではないかと。

いろいろわかってから二周目ってのは面白いのかもな、と思うけど、この手のゲームのリプレイ性って低い気もするし。

クリア後は戦闘パートをはさまずに、キャラクターのシナリオを追いかけられるっぽいけど、俺はまぁ、別にいいかなと思っております。

お話に関してはもう一点、ちょっと盛り上がりに欠けたかな、と思う。

意外と平坦に進んでいくんだよね。

わかりやすい盛り上がりどころがなかったかな、というか。

キャラクターを選んでお話を進めるところでは、謎が謎を呼ぶ前半とそれを回収していく後半って感じなんだろうけど、結局蒔いた伏線を回収していくだけで、『あれがああだったのね!』という驚きとか、伏線を回収できた時の快感はあっても、お話としてここで熱くなれる! みたいなのがなかったかな、と。

戦闘パートでも同じくで、戦闘パートでのシナリオ要素はマップ開始時と終了時のお話ぐらいで、そこでもワッとなれるところもあんまりなかったし。

戦闘は戦闘で、それほど難易度も高く設定されてないっぽいから、プレイヤーが勝手に盛り上がったりもしないしね。

そういうお話だった、っていうのもあるかもしれないけど、個人的にはもっと起伏のある展開があった方が好みかなーと思った。

あと、やっぱり登場人物が多くて、序盤は大変かなって思う。

サブキャラも併せて結構な数の人間が入れ代わり立ち代わりで現れたり消えたりするし、しかもオムニバス形式というか、時系列とかもわやの状態でシナリオが進むもんだから、誰が誰で、名前は何て言ったっけ? ってことが、中盤くらいまで頻発した。

しかも、実はこいつとこいつが同一人物で―ってのも合わさって、頭がごちゃつくよ。

冷静にお話とキャラクターの立ち位置を整理しつつプレイしなきゃ、混乱しきりだったでしょうね。

そういうとっつきにくさの部分は結構難点かなーって思った。

巷の評価に乗せられて買って、プレイしてみたらごちゃごちゃしてわかんなかった、って人もいるんじゃないか、と危惧してしまう。

ちゃんと落ち着いて進めれば、面白いと思うけどね。

そこさえ越えれば、ちゃんと面白いゲームだったと思うよ。

 

ホント、全体的には楽しめたし、とても良いゲームだったと思う。

セールで買ったけど、値段分は充分に楽しめたと思うしね。

というか、もうちょっと早めにクリアするつもりだったんだけど、予想外にボリュームがあって、嬉しい誤算だったまである。

とても良かった。

 

余談だけど、網口くんのCVがあの人なこともあって、エンディングでユキちゃんに甘いセリフを言ってるところで、ちょっと冷めた笑いが出てしまった。

変に現実に引き戻されてしまったわw

 

追記

書き忘れてたけど、設定的に一番疑問だったのは、全員日本人だったことか。

宇宙規模の研究やら実験やらやってるのに、登場人物が全員日本人なのはちょっと整合性に欠けるのではないかと思う。

最終的に『知識や文化の継承こそ人類たりえる』って話を持ってきたのに、そこに日本以外の知識や文化を含まないのはどうなんだろう?

五つのセクターのうち、三つは設定的に外人が日本に入り込んでもおかしくないし、外人のクローンをおいても良いと思うんだけどな。