雑記

なんと一か月に三回も書くという。

今日もゲームの感想を書きに来たよ。

 

トライアングルストラテジーをクリアしました。

ルートは適当にプレイしてたらベネディクトルートに入ったけども、俺の思想とも割と合致してたかな、と思う。

出来ればフレデリカルートに入りたかったけど、まぁ別にいいかなと。

 

良かった点としては、やっぱりストーリーかな。

チラッと見た感じ、SRPGの面倒くさいファンが『攻略ステージの間に挟まるストーリーパートがなげぇ』みたいなこと言ってたけど、そこが良いのでは?

変にこじらしたヤツは算数ドリルを解くつもりで、こういうゲームをプレイしてるんだろうなと思う。

でもやっぱりRPGであるならば、そこに生きるキャラクターの考え方とか立ち位置とか、どういう流れで戦いが起きたのかっていうところを理解しておくべきだと思うんだよな。

そういうのを理解せず、戦闘だけポイポイやるのが良いヤツは、ちょっと理解しがたいんだよなぁ……。

最近、普通のRPGでも同じ感覚でプレイしてる人間がいるらしいっていう話も聞いて、そういうやつはホント、どういうモチベーションでゲームをプレイしてるかわからん。

まぁ、それはさておきよ。

今作はスクエニから出る、クオータービューの、アクティブターン制の、SRPGってことで。

たぶん誰もがTOやFFTを幻視しながらプレイすると思うの。

俺は一応、TOもFFTもプレイしたんだけど、TOは最終盤、FFTは中盤から終盤にかけての話があんまり好きじゃなくて。

これまで人同士の戦いだったのに、急によくわかんねー存在がしゃしゃってきて、最後にそいつをぶっ倒して終わり、っていう。

たぶん、松野さん的にはそういう話が好きなのか、オウガバトルでも、途中降板したFF12でもそういう話だった気がする。

オウガシリーズはオウガっていう存在がタイトルにもつけられてる所為で、そいつを絡ませることは半ば決まってるだろうから、ある程度仕方ない面もあるかもしれない。

でもFFTのルカヴィに関しては、これはどうなん? って思うじゃん。

チャプター1と2くらいまでは良いけど、3以降は首をかしげながらプレイするっていう人間も少なくないんじゃねーかな、と思ってる。

それがFFっぽい、って言われたら、まぁそうかもしれない、とも思えるけどね。

でもトライアングルストラテジーは、徹頭徹尾、人同士のやり取りでとても安心した。

世界観の中に魔物的な存在もおらず、人形はいても何とか理解できる範囲だし、人形自体も人間のコントロールできる中にあったし。

あ、いや、でけぇ鳥はいたか。でもあれもユニットの移動道具だったし。馬みたいなもんだったし。

別に魔物的な存在が悪いってわけじゃなくて、序盤に人間同士の面白い戦いがあるのに、途中から混ざってくるとなると別じゃん……っていうね。

その点、トラステは人同士の争いに終始してて良かった。

ただ、思ったより楽観する指揮官は多かったかな、と思わなくもないけど。

グスタドルフ総帥もロランの偽装死体をすんなり信じたり、七聖人のなんちゃらさんもベネディクトの偽のお手紙を信じたり。

いや、七聖人の方はわかる。そういう役回りだったし。

でもグスタドルフ総帥は、そのおちゃめは国を滅ぼしかねないのでは? って思うぐらいにはお茶目だった気がする。

ストーリー面で残念だったのは、TOほど劇的なシナリオ分岐はなさそうなところかしらね。

たぶん、最終局面のルート分岐以外は、大筋では変わらないんじゃないかな。確かめてないけど。

ロウルートとカオスルートでガラッと変わる、みたいなことにはならなさそう。

まぁ、今のゲームは開発期間とか開発コストとか、SFC時代よりもインフレしてるだろうし、仕方ない面もあるのかしらね……。

 

キャラクターは意外な人が多かったかな、と。

まずロラン。

俺は中村悠一さんが結構好きで、ゲームで彼がCVを担当してるキャラはほんのり優遇しちゃうくらいなんだけど、今回は優遇しづらかったわ。

外見も第二王子っていう立ち位置も、性格も割と好きだったんだけどね。

ユニットとしては、まぁ使いづらくて。

このゲームって結構、タンク、アタッカー、ヒーラー、(デ)バッファーっていうのが分かれてると思うの。

でもロランっていうユニットは一応、アタッカーに類すると思うんだけど、それほど攻撃性能が高くはなかったと思うんだよな。

槍による間接攻撃とか、直線に並んだ敵を攻撃できるとか、そういうことが出来たとしても実際に与えるダメージが高いわけではなかったような?

そのうえ、機動力が高くても単騎で突出する利点がないから活かせず、周りと足並みをそろえるしかない。

加えて防御性能も高くないから、矢面に立つとすぐに死ぬっていうね。

キャラとしては好きなんだけど、ユニットとしては全く活かせなかったわ。

あと致命的なのが、最終的にハイサンド側につく点。

俺はもう、メガテンでもロウルートを選べない人間だから、ハイサンドなんて選ぶわけがないのよ。

しかも、このゲーム内でハイサンドを信用できる要素ってあったか? ってぐらいに胡散臭い事ばっかだったでしょ。

そんな奴らに岩塩なんか渡せるわけないよね。

しかもセレノアの嫁はローゼル族なのよ。

彼女を裏切ってまでハイサンドにつく理由が皆無なのよ。

そこに来てロランが急に『ハイサンドに岩塩渡すわ』とか言い出すじゃない?

ありえんって。

しかもお前、これまでそれほどハイサンドにつくような素振り見せてなかったじゃん。

ハンドルの切り方が急じゃない?

結局、俺はロランを切り捨て、ベネディクトにつきましたとさ。

フレデリカを選べばロランはついてきたかもしれないけど、ロランとベネディクトを比べれば、ユニット性能でベネディクトが圧勝なんだよな……。

んで、エピローグで出てきて『お前が選んだ道では、こんなに貧困層が出来てるぞ、わかっとんのか……』みたいな感じで、ハイサンドの生き残りと結託してるみたいだし。

お前それ、ハイサンドと組んだらローゼル族がその位置に行くだけで、お前の道でも変わらんからな。

数の大小で言えばローゼルのほうが犠牲は少ないかもしれんけど、そこには逆転の光明は皆無だし。

自由という名の競争社会で、一発逆転があり得る世界の方が、まだ救いがあると思うけどね。

何が『彼らの声と俺の声が届いているか』やねん、ボケ……。

 

あとフレデリカ。

ビジュアルがまぁFFTAのリッツに激似だった気がしたので、相当気性の激しい女の子なんやろな、と思ったら、全然違った。

めっちゃおとなしい娘だったわ。

キャラ性能としては魔法アタッカーとしてかなり荒々しく貢献してくれたけど、ストーリー上はセレノアを支えてくれる良きパートナーだった。

これはもう、俺の先入観でしかないから、勘違いしてごめんねって話なんだけども。

いやでも改めて見てもリッツや、エウレカセブンアネモネにも似てる気がする。

そんなんもう、エキセントリックな娘だと思うやんな……。

 

あとはマクスウェルやアヴローラ将軍かな。

ルートが違えば出番があったのかもしれないけど、俺の進んだ道では退場以降は全く出てこなくなったから。

もうちょっと活躍するやろ、って思ってたんだけどね。

実は暗躍してて、意外な所でバーンと登場! みたいなのを期待してたら、一切出てこずにエンディングだったわ。

あと、イドーは戦わせろよ、と。

あいつ倒さずにハイサンドを制したとは言えんでしょ。

何を見逃しとんねん。

あいつのせいでエンディングも尻切れトンボ感がぬぐい切れなかったわ。

 

ユニットとして気に入ったのはヒューエットとアーチボルト卿かなぁ。

やっぱこの手のゲームは弓ユニットが強いよね。

しかも、ヒューエットに関してはカノプーに匹敵するぐらいに移動が簡単な飛行弓ユニットっていうね。

それが最序盤から味方にいるわけだから、重用しないわけがないっていうね。

アーチボルト卿は普通にダメージソースとして有能だったわ。

前衛が機能してれば遠間からかなりのダメージを与えることが出来て、最上級クラスになれば、HPが半分の敵を確率で即死させるっていうスキルも持つからね。

あの人、年老いてアレなんだから、全盛期はやばかったんだろうな、と。

あと回復役としてジーナよりはメディナのほうが有能だったわ。

消耗品を使用するのは確かに財政を圧迫したけど、TP薬学によって味方のTP加速を担えるっていうのは普通に強い。

おかげで息切れしがちなフレデリカがガンガン魔法を使用出来たし。

最後の教皇戦はそれがデメリットになりかけたけど、ちゃんと考えて運用したらどうにでもなったしね。

今作は回復アイテム以外はあんまり購入しなかったけど、メディナのためだけに回復アイテムを買い込む利点はあった。

あとは序盤、使い方に迷っていたエラドールも、しっかりタンクとしての役割に専念させれば普通に有能だった。

やっぱり、役割がハッキリしてるヤツは運用の仕方もわかりやすくていいわ。

その点、ロランよ……。

 

システムはまぁ、可もなく不可もなくって感じか。

アクティブターン制で、スピードの速いヤツからターンが回ってくるタイプのやつなのは、TOやFFTで経験済みだから目新しさはあんまりって感じだし。

敵を挟んで攻撃したら追撃が出来るよってのも、ホシガミで似たようなシステムがあった気がする。

TP制もTOのMPチャージの段階をおおざっぱにしただけっぽいし、装備に関してはすげぇ簡略化してあるだけだし。

スキルに関しても尖った性能があるわけでもなさそうだったし。

どこをとっても普通。安心できるとも言い換えられるし、使い古しとも言い換えられる。

また、ユニットが使える必殺技的な奴も、それほど戦局を覆すほどの威力は持ってないかな、と思う。

敵が使う必殺技は結構な性能してるくせに、味方はその辺、マイルドだったな、と。

でもそれは、戦闘を大味にしないためのバランス調整だったんだろうな、と納得もできる。

ただ、そうした場合、必殺技を使う必要もあんまりなく、味方の戦闘がいつまでたっても地味っていう弊害があったかな、と。

俺が使ってないユニットで、派手な能力の必殺技があったんだろうか? だったらわからんけど。

ぶっ壊れ性能のユニットがいないせいで派手さはなく、堅実に一個一個積み重ねないと勝利が出来ないっていうのは、良し悪しかな、と思った。

そういうのが好きな人にはハマるだろうけど、RPGっぽいド派手な戦闘を期待してたら外すな、とも思う。

すげぇリスキーだけど一発逆転が出来るスキルってのがあっても良かったなぁ、とは思った。

その点、フレデリカの必殺技はその期待を持てたけど、案外威力は控えめだし、1ターン待たなきゃダメっていう準備が必要なため、エラドール等で敵の位置をコントロールしなきゃいかんという手間もある。

そこまでやって、TPをガッツリ増やさないと威力が伴わないってなると、リターンが少ないなぁって思っちゃうよね。

だったらチマチマと炎撃を使ってた方がいいかな、と。

いや、わからんけどね。俺は結局、TPは4か5くらいまでしか貯められなかったし、それ以上積む手段があって、6とか7とか積めばすげぇ威力になります、とかだったらアレだけども。

なんにしろ、俺はこのゲームをやってて派手さは見受けられなかったわ。

地味で堅実。そんな印象。

でも、ちゃんと地の利を活かして攻略したら、推奨レベルを下回ってても勝てるって調整は嫌いじゃないよ。

っていうか、このゲームを徹して、推奨レベルを上回ったことはなかったよ。

 

総評として面白かった。

けど色々惜しいところもあったな、って感じ。

値段分は遊べたとは思うけど、でもチケットで実質5000円で買ったからだろうなぁ。

8000円弱で買ったら、ちょっと高かったかな、と思うかも。

次回以降に期待って感じかな。

たぶん、スクエニのHD-2D路線はこれからも続くだろうし、リメイク以外にもオクトラやトラステの続編(ストーリー的な意味ではなく)があれば嬉しい。

 

あと、余談だけど『切り札』ってシステムは一切使わなかったわ。

あれってどこで使えばよかったの?

 

追記

チケットで買ったとか勘違いしてたけど、チケットで買ったのはアルセウスだったわ。

トラステは普通に定価で購入してた。

何を勘違いしたんだ、俺は……。