今日はフリーゲームの感想を書きに来たんだけど。
最初に『これはフリーゲームの感想です』ということを掲示しておきたい。
フリーゲームなんてピンキリのクオリティでしかるべきなの。
玉石混交であるべきなのよ。
むしろ九割九分のクソゲーがあって、1%に満たない割合で神ゲーがあればいいと思ってるわけ。
だからまぁ、これから酷評するけど、それって当然の事よね、と思ってほしい。
断罪室というゲームを聞きまして。
なんかブラウザ上でも出来るフリーゲームっぽくてさ。
システム的には一周でも数分で終わっちゃうぐらいの軽いゲームで、メッセージ送りといくつかの選択肢のクリックで済む感じのもんなんだけども。
これがまぁ、内容がアレすぎてびっくりしちゃって。
お話の内容としては、プレイヤーが急に変な場所に呼び出されて、全く無関係の人間二人が話している内容を聞いて、『片一方が死に値するか』を判断するってもんなんだけど、これがまぁ軒並み死に値しないの。
一応五編……というか本編は四編か。それぐらいの短い会話があって、一つずつ判断を下すんだけど、内容がどれも『それって死で償うほどの事か?』っていう。
虐待、浮気、パワハラ、いじめ。
選んだ内容によっては会話をしていたどちらかが死ぬ結果が報せられたりするわけだけど、でもそれってその人の人間性によるとしか言えなくてさ。
一つ一つ精査しても『もっと適当な機関に相談なり解決を依頼したらええやん』って話ばかりでさ。
仮にゲーム内の断罪室と呼ばれる場所が『適当な機関』であったとしても、どの話も本当に規模が小粒すぎて、それ自体が死に値するかと問われたら、絶対に否なの。
ゲーム内でも『会話が短いよね。これだけで判断しなきゃいけないなんて大変だよね』みたいな話があって、『でも現実でもこういうことあるよね』っていう雰囲気で押し切ってくるんだけどさ。
推定無罪に則って言えば、全部が全部、死に値するほど重い罪ではないという判断しか出来ないわけ。
もし命を奪うほどのペナルティを課すのであれば、もっと精査する必要があると思うの。それをちょっとした会話だけで判断しろっていうのであれば、『じゃあ別に命を奪うほどではない』という判断にしか行かないわけよ。
でも作者的には『こういうインパクトの強い話が面白いぞ!』って考えてたわけでしょ?
人の生き死にを軽く判断したほうがセンセーショナルだ! と。
その考えがもう浅いよね。
テキスト自体も斜に構えた感じで、作者がニチャニチャしてる感じが窺い知れてさ。
中学生が作ったんじゃねーかって思うぐらいには拙いもんだったよ。
ゲーム内容は本当に、システム、コンセプト、テキストに至るまで一個も褒めるところがなくて、作者のうすら寒さが透けて見えるようなゲームだったんだけど、最初にも書いたようにフリーゲームってこんなもんなの。
褒められるのはビジュアル面のみだったな、と思ったわ。
背景や立ち絵なんかは頑張ってたと思うわ。俺の好みではなかったけど。
余談だけど、レビューとかを見ると割と手放しで褒めてる人がいっぱいいてびっくりした。
むしろ酷評してる人が見当たらなくて、やっぱ表立って酷評するのはリスクが高いのかな、とも思いましたとさ。
あと本当に関係ないんだけど、作者のツイートがホントに中学生感があって味わい深かったよ。
『こんな趣味の悪いゲームを作る作者ですよ』とかいう文面が、ホントもう、笑っちゃって笑っちゃって仕方なかったわ。
マジで中学生かよ、って思ったもんね。