今月分はもう書いたから別にいいかな、と思ってたんだけど、どうしても書き留めておきたいから書いておこうと思う。
だーいぶ前からようつべの公式chで配信されてた仮面ライダー龍騎を見終わったのよ。
第一話から最終話が配信されるまで半年以上かかってたと思うんだけど、それを全部追いかけて見てたの。
割と毎週土曜日が楽しみになる程度には熱量があったんだけどさ。
なんか納得いかないんだよな。
まずユイちゃんのヒロイン的な要素があんまりなくてさ。
終盤に入って『もうすぐ消えちゃいます!』みたいな感じになっても、それをどうにかしなければならない! という考えに至るのに不自然さがあるというか。
シンジくんはお人好しだし、レンはユイちゃんとも付き合いが長かったようだから助けたいのかもしれないけど、そのためにシンジくんが、これまで否定してきたライダー同士の戦いに積極的になるような、重大な事案であったかどうかはちょっと謎よね。
まぁ結局、シンジくんは完全に積極的にはなれず、最後まで迷っていたんですけどね。
でもなんか、意識が変革されるような重大な要素とは思えないから、俺としてはちょっと違和感あったな、って感じ。
もう少しユイちゃんをヒロインムーヴさせてれば納得感もあった気がするんだけどなぁ。
次に最終話の詰め込みよう。
ここに至るまでに余計な話はいっぱいあった気がするんだけど、最終話にいろいろ詰め込みすぎじゃないですかね?
レンvsオーディン、北岡vs浅倉、そしてエンディングの締め。
もうちょっとバラけさせる事も出来たはずでしょ。
北岡先生なんてもっと早く病状悪化して死んでてもおかしくなかった感じなのに、何故か最終話まで生き残って、最終話で病状が急激に悪化して、あっさり死んで。
なんなんだ、アレ……。
浅倉は浅倉で結局銃撃によって死ぬし。
諸行無常を表現したかったんだったら、ちょっと前に『幸せを掴んだけどすぐに死んじゃいました!』の人がいたんだし、それで充分じゃない?
もうちょっと最終話よりも前に、北岡vs浅倉をフィーチャーして一個お話をおいても良かったと思うんだよね。
レンとオーディンの対決だって、なんかパパっと終わったし、決着のつけ方はシロウお兄ちゃんが勝手に絶望して、オーディンが消え去って終わりという……。
なんかもうちょいあったやろ……。
なんにせよ、最終話に至るまで、絶対余計な話とかあったはずなのに、最終話にいろんな話を詰め込んだことでごちゃごちゃしてる印象が残るんよな。
終わりよければすべてよし、だけど、その終わりが悪い感じの印象だからモヤモヤするわ。
一番気になるのはストーリー中の謎を放置してるところよね。
ミラーワールドがどうして出来上がったのかとか、幼いユイちゃんが生き返った理由とか、シロウお兄ちゃんが『一年前に死んだ』とかの情報とか。
ミラーワールドを閉じる方法あたりは、特別編みたいなやつでチラッと語ってたし、アレが正解なんかな、とも思わなくはないけど、明言はされてなかったし、放置気味な印象もあるよね。
神崎家周りの情報に関しては、ほとんど開示されずに終わった感じがあるよね。
モンスターって結局なんだったん……?
関連書籍とかでフォローがあったんだとしたら、なおさらクソだと思う。
他にもこまごましたところで、最終話のEDテーマがへたくそ過ぎて逆に笑えたとか、レイコさん役の人が物貰いをもらってたり、髪型変えてたり、自由過ぎるだろと思ったりとか、色々あったのよ。
だから俺、龍騎はあんまり面白かったとは思えなくてさ。
少なくとも、ドラマとして見たらまとまってないし、余分も多いし、疑問も残るしで駄作に近いレベルなんじゃないかと思う。
仮面ライダーとしてはエポックメイクな立場にあるのかもしれないけど、突飛さばかりが目立ってちゃんとした作品にはなってないんじゃねーかな、って思ったわ。
後に出てくるいろんな作品に影響を与えた(かもよ)、って言われる割には……って感じ。