年を経るにつれて感性は摩耗していくとは言うけれども。
世間一般が感動した、面白かったと言われるものに対して、ある程度の共感は示せると思っていたの。
でも、それが違ったなって話。
こないだまで、ようつべのアイマス公式チャンネルでsideM、いわゆるMマスのアニメの公式配信を行っていた。
一週間に三話くらいのペースで、とても見やすかったんだけれども。
あれって俺の周りでは結構評判がよかったのよ。
作画も悪くないし、お話も良い、と。
んで、俺も本放送からは遅ればせながら見てみたわけ。
そしたらこれがもう、凡。
普通以上の評価が下せない。
確かに作画は良かったし、途中でへこたれるようなこともなかった。
お話もちゃんとまとまっており、破綻もなかったと思う。
でも、それ以上の何かがないんだよな。
作画面に関しては、俺は一定以上なら別に構わないと思ってるから、こっちはほとんどのアニメにおいて、特に評価点に値しないから、問題はお話の方なのよ。
これって、言うほど『よかった』か?
悪くはないと思う。ちゃんとキャラクター商売として成り立つ出来だとは思う。
だが果たしてそれが良いとされるだろうか? 俺個人の評価では違う。
Mマスの大きな流れとしては、新規事務所にドラスタ含めいくつかのユニットのメンバーが所属し、各々のエピソードを絡めながら大きなライブに向けて頑張っていくって話。
……これってもう紋切り型では?
他のアイドルアニメでも見たよね? っていう大筋なのよ。
Mマスだからこそ良い! って話ではないじゃん。
キャラクターで商売するだけなら別にそれでもいいかもしれないけど、俺は周りから『お話も良い』と触れ込まれてしまったから、そこが良くなかったのかもしれない。
お話は、正直凡。
使いまわしというか、ほかでいくらでも見れる。
なんなら同じアイマスの箱の中でさえ、すでに通ってきてる道なのよ。
それを見せられても、お話が良いとは言えないじゃん。
さらに言えば、ユニット個別の話だってそう。
なんというか、当たり障りのないというか、すでにキャラクターに思い入れのある人向けというか。
新しい層を取り込む目的ではなかったのかな、とすら思う。
すでについているファンに向けて、動かしましたよ、というファンサービスでしかなかったように思える。
だとしたらメインで登場しなかったキャラクター達が蔑ろにされてるから、これはこれでいかんと思うけど。
でもたぶん、新規層に向けてたんだとしても、ジャブとしてはこんなもんなんだろうな、と思わなくもない。
ちょっと前からアニメ業界も冒険できないような感じがしてるし、安パイを荒れないように送り出すのが一番無難というか。
だとしたらMアニは、その点においては合格だったのかなと。
いや、でもやっぱお話は決して良くはないよ。
あとちょっと余談なんだけど。
俺、ハイジョの四季くんがマジでダメなんだけど。
あの性格も言動も、かなり受け付けられん感がある。
ああいうのは女受けがいいのかもしれんかな、と思うけど、やっぱ俺にはちょっとなって思うわ。
あと、夏来もダメだった。いや、あいつはそもそもダメだったけど。
でも逆に、ハイジョのほかのメンツに関しては結構好きになれたかなと思う。
隼人に関しては思った以上に好感触でよかったと思います。