こないだ、ウィッチャーやってるよ、って記事書いたけど、クリアしたの。
一応、DLCなしのバニラのメインクエストは一通り進めて、シリと一緒に旅するよってエンディングになったっぽい。
サラッと見た感じ、シリが皇帝になるエンドもあるらしいけど、まぁあんまり興味はないよね。
このゲーム、全体的に見てもやっぱ巷で言われるほど神ゲーか? って思っちゃうのよね。
誰にでも勧められるゲームって感じで認識されてる気がするけど、案外そうでもないと思うんだよな。
難点を挙げると、まずはアクションの挙動よね。
これは俺が初めて躓いたところでもあるんだけど、あの挙動の無駄なリアルさ、いる?
足元のアイテムを拾いたいのに、ちょっとレバーを倒しただけで大仰にグルンって回転したりして、アイテムから遠ざかったりしてさ。
柵を飛び越えるだけでも変な挙動したり、着地時に急に前回り受け身したりとかさ。
それいる? ってやつが幾つも見受けられたし。
戦闘でもかなりもっさりしてて、戦闘自体に爽快感は全くないし。
段差とかを登ったりするのは結構よかったけどね。『あ、ここも登れるんだ』的な。
でもそういう壁上りとかで言えばアサクリとかの方が万倍上なわけだし、ウィッチャーでアクション面が優れているかと問われれば、否と言わざるを得ないよね。
じゃあストーリー面は、と言ったらこれも首を傾げる。
実際、ストーリーだけを取り上げて評価したらよかったと思うよ。
深い設定とかゲラルトの行動で変わってくるNPCの運命とか、そういう部分は広がりがあったしとても良かったと思う。なんか急にシンデレラの話とかし始めた時は、この世界にもグリム兄弟いるのかよ、とか思ったけど。
ただ、やっぱりこのゲームは西洋感があふれてるのよね。バタ臭いんだわ。
セリフの言い回しに集約されてると思うんだけど、皮肉とかが西洋味に溢れてて純日本人の俺にとっては聞きなれないんだよね。
セリフをそのまま額面通りに取れないし、『それ言ったら怒るやろ』って所で相手はジョークとして受け取ったり、『あ、これは皮肉やな!?』って思ったら激昂されたり、マジで意味わからんって思った。
この辺の西洋的な掛け合いに慣れてない人間には、まず間違いなくお勧めできないと思うんだよね。
これってフロムゲーとかの難易度が高いアクションゲームと同程度におすすめしにくい部分だと思うんだけど、どうなの?
俺が思った大きな難点は上記二つだけど、じゃあシステム面はって言うと、これは凡。
どこか優れている面があるわけでもなく、どこか独自性の強い面があるわけでもなかったと思う。
錬金術でオイル、霊薬なんかを作れるってのは、今でも珍しくないし、ウィッチャーが発売された当時でもあんまり目新しい要素ではなかったと思う。
クエストとかも他にいくらでも見られるものだったし、戦闘面でも弱、強攻撃の打ち分けや射撃武器、魔法で遠距離攻撃できるってのも全然新しくない。
グウェントは新しかったか、とも思うけど、ゲーム内でのカードゲームなんかそれこそFF8の時にはあったわけだし、なんならDQ4でポーカーも出来たわけだし。
どこを取っても尖ったシステムはなかったんじゃねーかな、と思う。
ただ、全部が丁寧であったと思うよ。特にストーリー分岐あたり。
ローカライズも変な翻訳があったわけでもないし、西洋味を除けば理解できる会話ばかりだったしね。
普通に求められることが、普通に出来てたって感じ。
とりあえず、俺がウィッチャーを紹介するならダメな部分だけフィーチャーして紹介するかな、と思う。
逆に言えばそれを乗り越えられれば凡ゲー程度には楽しめるんじゃないかなって感じ。
重ねて巷で言われるほど神ゲーではないってことを加えてね。
別にこれ、逆張りのつもりはないんだよね。
俺としては神ゲーであるという触れ込みを信じて購入したわけだし。
スゲェ期待して触ってみたら、とてつもない肩透かしを食らって、冷静に評価してみたら凡ゲーか良ゲーかな、って感じ。
俺としては気にくわない部分が目立ったので凡ゲーってだけ。
これ、多分フロムゲー信者に嫌気が差してる人間は理解できるかと思うんだけど、ダクソが、ブラボが、セキロがって言ってる奴らに対する感情と一緒だと思う。
ウィッチャー神ゲー! ウィッチャー神ゲー! って言ってる奴らと、フロムゲー最強! フロムゲー最強! って言ってる奴ら、あんま変わんねーぞっていうね。
あんま持ち上げられてるから、反動で嫌悪感も強いって感じ。
まぁでも、最近はあんまりウィッチャーを持ち上げてる人間も見かけないけどね。